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ストーリー

ヴイナス戦記

 西暦2003年。巨大な氷惑星P-12が金星=ヴイナスに激突した。後に「大衝突(ビック・バンプ)」と呼ばれる現象によって、金星は大きな変貌を遂げる。それまで、厚い雲に覆われていた金星の地表を太陽が照らし、衝突で砕けた氷は、枯れた大地に酸性の海を構築。人口の増大に悩んでいた人類は、金星を人類の住める星に改良し、移住する計画を開始する。西暦2012年には第一次移民団が到着し、ヴイナスでの新たな歴史が始まった。

 西暦2083年、ヴイナス歴72年。ヴイナスを二分する自治州、アフロディアとイシュタルは戦争状態にあった。ふたつの自治州は、大陸を分割統治していたが、領土問題をきっかけに小競り合いを繰り返し、その戦いに終わりは見えない。さらに、ヴイナスという惑星自体も、近年は大気を覆う雲の層が厚くなり、地表温度が上昇する温暖化が進行。それはまるで、ヴイナスが「大衝突」以前の姿に戻ろうとしているようにも見えた。

ヴイナス戦記

 終わりなき戦乱と環境の悪化という先の見えない状況に、若者たちは強い閉塞感を感じていた。仲間からはヒロと呼ばれるアフロディアに住む少年、ヒロキ・セノオもそんな一人だった。ヒロは自分の中にある苛立ちをぶつけるように、ヴイナスの人々が熱中するエキサイティングなバイクレース「ローリング・ゲーム」に参加。レースチーム、キラーコマンドゥーズに身を置き、死と隣り合わせの危険なレースで無茶をすることで、わずかな充足感を得ていた。

 いつものように行われるローリング・ゲームでヒロがラフなプレイを見せ、レース展開が激しさを増す中、突如市街地に警報が響き渡る。イシュタル軍がアフロディアへ侵攻を開始したのだった。イシュタルの輸送機は、「タコ」と呼ばれる大型戦車を空挺降下させ、アフロディアの首都であるイオ・シティに電撃的に進軍。レース場の外の様子を見に行ったヒロは、タコの脅威を目の当たりにするのだった。瞬く間にイオ・シティはイシュタル軍に制圧され、占領下に置かれてしまう。イオ・シティは市民をも掌握しようとするイシュタル軍が駐留し、武装警察が市民たちにも目を光らせるのだった。

 自分たちの日常を激変させてしまった象徴であり、破壊されたレース場に陣取るタコを破壊すべく、ヒロはキラーコマンドゥーズのメンバーと共に戦い挑む。しかし、そこでヒロたちは戦いの過酷さと残酷さを思い知る。
 そして、その無謀とも言える行動は、ヒロをアフロディア軍の戦闘バイク部隊・HOUNDに引き合わせ、彼を本当の兵士として戦場へと向かわせるきっかけになるのだった……。

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