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映画『海辺のエトランゼ』

主題歌アーティスト スペシャルコメント

9月11日(金)『海辺のエトランゼ』公開に先駆け本作の主題歌を担当していただいている
MONO NO AWAREのボーカル玉置周啓さんよりスペシャルコメントが到着いたしました!

本作の印象について

玉置

ボーイズラブを題材とした作品でありながら、僕が思っていたよりも個と個のぶつかりを強く感じる作品だった。「まっすぐ」であろうとするほど言動が屈折してしまう駿に、好感交じりのため息をつく一方で、「まっすぐ」を表現してしまえる実央に息を飲む。自分はまっすぐだろうか、自然だろうか、そう考えているうちに、波が爪先にぶつかって冷たい。同じ種族であり、異なる個体である人間同士が、どのように関係を創り、そしてこじれるのか。海を眺めているうちに、そういうことを覗いてしまったけれど、最後には心地よい風が吹き抜けていくようだった。

主題歌の曲について、また聞きどころについて

玉置

「ゾッコン」という言葉に惚れ込んで高校三年生のときに作った曲。当時は、恋愛感情を知りたてのころで、その人のことしか考えられない気持ちと、斜に構えた自意識とがせめぎ合っていた。理想を盲信して突っ走る若さと、現実は常にままならないことを知ったつもりでいる若さとが、曲に出ていると思う。それらをすべて風でさらうような曲になったはずなので、涼しくなってもらえたらうれしい。暑苦しく感じてもらってもうれしい。僕は髭面でこの曲を演奏するかと思うと少し恥ずかしい。

『海辺のエトランゼ』を楽しみにしている皆様へメッセージをお願いいたします。

玉置

僕も楽しみです!はじめまして、よろしくお願いいたします。