2026.11.03
EVENT
【10/29(木)実施】スタッフトーク オフィシャルイベントレポート
トークイベント登壇はほぼ初!へちまが明かすキャラクターデザイン秘話
和田純一監督もその才能を絶賛!
キャラクターへの愛と知られざる制作秘話が満載のスタッフトークイベント開催!

10月29日(木)、立川シネマシティにて本作のスタッフトークイベントが開催され、和田純一監督、キャラクターデザイン・総作画監督を務めたへちま、アニメーションプロデューサーの川邉大輔が登壇しました。
トークイベントへの登壇はほぼ初めてというへちまを交え、キャラクターデザインの制作秘話や作品に込めたこだわりなど制作秘話が次々と飛び出しました。
公開後の反響について和田監督は、「劇場の監督をやったのが初めてだったので、親族やアニメ業界の監督とかクリエイターから反応がいっぱいLINEが来て、嬉しいなと過ごしている今日この頃です」と喜びを語りました。
へちまも「家族が見てくれて、CMで見てとか、そういうお声をいただきました」と周囲からの反響を明かしました。
さらに川邉プロデューサーは、トムス・エンタテインメントに約24年間在籍しながら、本作が初めて手掛けた劇場作品であることを明かし、「そもそも映画をやりたくてこの業界に入ったので、家族や親戚からも『やっと劇場できたね』と言ってもらえて」と念願の劇場作品への参加を感慨深げに振り返りました。
また会場には本作を5回、10回、さらには15回以上鑑賞したという熱心なファンも駆けつけ登壇者たちを驚かせる一幕もありました!
本作の魅力のひとつでもあるへちまが手掛けたキャラクターデザインについて和田監督は、初めてへちまのキャラクター原案を目にした際の印象について「総じてやっぱり単純に可愛いなと。自分の中にない才能なので、あらゆるスタッフに対するディレクションの中で、一番何も言わなかったのが間違いなくへちまさんだったと思う」と才能を絶賛!
基本的にはへちまの持つ世界観を尊重し、デザインの調整をお願いしたのは七緒とたまき程度だったとのことです。
中でも七緒については、和田監督から「正統派美少女をどこか崩したい」というリクエストがあったそうです。しかし完成したデザインが別作品のキャラクターと似ているのではないかと周囲で話題になったことを明かすと、へちまが「私は、ほくろはデザインしてないんですよ、某作品では」と説明しました。これに和田監督が「あ、そう…都市伝説」と返すなど、思わぬ掛け合いに会場は笑いに包まれました。
さらにキャラクターデザインで苦労した点を尋ねられたへちまは、意外にも(和希の実家で飼っている)猫の<リスト>を挙げ、「リストの写真が若い頃の写真じゃないですか。若い猫だと違うってことになって、結構リファインしましたよね。老猫に近づける」と、何度もデザインを調整したことを告白しました。和田監督も「そうですね。リストはやりました」と頷きました。
またへちまは「男性キャラがいっぱい出てくるので、そのキャラクターっていう点は結構、頑張って考えたところはあって」と明かし、特に先生と幹也については「そこをどう住み分けるか、描き分けるか」それぞれの個性を表現するために試行錯誤したことを振り返りました。
そんなキャラクターたちの中でお気に入りを聞かれると、和田監督らからは「高津」の名前が!さらに劇中に登場する高津の文字について、川邉プロデューサーの字であることを明かし会場を驚かせました。一方へちまは「生みの親だから、全員主人公くらいの気持ちで描いてはいるので」とすべてのキャラクターに愛情を注いでいることを明かしつつ、あえて一人選ぶなら「幹也かな、今日は幹也です」と回答しました。その理由について「幹也が描きやすかったことはないんですけど、キャラクターとして、いい人だなって思ってますね」と語ると、登壇者たちも「泣かされますよね」「僕も好きなんですよ」と共感し、キャラクターへの愛があふれるトークが繰り広げられました。
和田監督は作品全体を通してこだわった点として脚本の調整を挙げ、「桑村さんのシナリオをベースに、原作のセリフを戻したり、絵コンテを描く中でセリフを調整したり」と振り返り、「ここまで絵コンテに入る前にシナリオの調整に時間をかけたことはなかった。本当にお話が重要な作品で、映像よりもまず物語ありきだと思った」と脚本への並々ならぬこだわりを明かしました。
また冒頭で七緒が駆け出し、波が押し寄せるシーンやオープニングについては、自ら演出処理まで担当したことを明かし、「シーンとしては特に思い入れが強いです」と語りました。さらに本作の絵コンテをすべて和田監督自身が手掛けたことにも話が及び、川邉プロデューサーは「和田さんとの出会いってコンテからなんです。コンテを初めて見たときに、『誰が描いたんですか』って始まって」と、才能に驚かされたことを告白。「次やってくれる作品だったり、演出だったり、監督のときは、ぜひコンテを絶対やってほしいと今でも思ってます」と絶賛。さらに物語のラストへとつながる展開についても「最後にタイトルが出るんですけど、そこにつながる動線を強弱つけながら、起承転結つけて、最後に結びつけた」と和田監督の巧みな構成力を称え、「最終的にやってもらってよかったなって正直思いました」と厚い信頼をにじませました。
イベント終盤には、和田監督とへちまのサイン入りポスターなどが当たるプレゼント抽選会も行われ会場は大盛り上がり!
最後に川邉プロデューサーは「こんな大勢の方に今日来ていただけるなんて、本当に感謝しております。自分の作品を作るって、結構いろんなスタッフがいる中で、最後のピースがお客様になると思ってるので、お客様に今日お渡しできて、この作品はすごく幸せだったと思ってます」と感謝を伝えました。
へちまも「原作を初めて読んだときにすごい魅力を感じましたし、阿部先生が、いかに登場人物たちを本当にいる人物として描いているのかっていうところに、すごく胸を打たれた」と振り返り、「それをまた映像作品として表現することのスタッフの一員になれたことをすごい嬉しく思っていますし、この作品が末永く皆さんに愛していただけるものになっていれば嬉しい」と作品への深い愛情を語りました。
そして和田監督は、公開から約3週間が経った今も劇場に足を運ぶファンの姿を前に、「今日改めてここに来て見ていただいている皆さんの姿を見ることができて。愛されてるんだなっていうことに気づかされました」と感慨深げに語り、「ここに来て楽しく話させてもらったことが本当に幸福です。本日は皆さんありがとうございました」と感謝の言葉を届け拍手に包まれました。
映画『どこよりも遠い場所にいる君へ」は絶賛上映中!何度でもスクリーンでお楽しみください。
映画『どこよりも遠い場所にいる君へ』公開記念舞台挨拶
■開催日:10月29日(木)
■会 場:立川シネマシティ
■登壇者:和田純一監督、へちま、川邉大輔
※敬称略