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映画『どこよりも遠い場所にいる君へ』舞台挨拶付き完成披露上映レポート

10月9日(金)の全国公開を目前に控えた映画『どこよりも遠い場所にいる君へ』。
この日、完成披露上映が開催され、上映を心待ちにする観客が集まった会場に、月ヶ瀬和希役の石橋陽彩さん、秋鹿七緒役の永瀬アンナさん、尾崎幹也役の土屋神葉さん、高津役の玉木宏さん、主題歌・劇中歌を手掛けたとたさん、そして和田純一監督が登場!大きな拍手と歓声に包まれながら舞台挨拶がスタートしました。

トークではまず、完成した本作を観た感想について。
石橋さんは開口一番「どわぁ、です!本当に、どわぁ。涙が……」と興奮気味に切り出し、「何度も作品を読み込んで、自分が一番理解しているはずなのに、物語の結末を見た瞬間に涙が止まらなくなってしまって」と号泣したことを告白。試写で隣の席だった和田監督も「ものすごく揺れていて、隣を見たらボロ泣きしていたので、ちょっともらい泣きしました(笑)」と明かしました。

中学生の頃に原作を読んでいたという永瀬さんも「私も試写では同じように泣きました。大好きな作品がアニメ映画化するという感激もありましたし、一ファンとして本当に素晴らしい作品になって良かったなと思いました」と笑顔。さらに男性陣からは、それぞれ独特な涙の表現が飛び出す一幕も。土屋さんは「じゅわっと涙が出てきました」と表現し、「原作小説がスクリーンのアニメーションとして描かれていくことに感動もひとしお」とコメント。すると玉木さんは「僕はじゅわっとではないですけど(笑)、スーッと出てきた」と続け、「映像美や音楽、いろんなものが相まって、大人になって汚れてしまった部分がきれいに洗われるような作品」と語り、三者三様の涙の擬音で作品への感動を表現していました。

本作で初めて映画の主題歌・劇中歌を担当したとたさんは、完成作を観て「この素晴らしい映画の一部に私もなれているんだという嬉しさで、自己肯定感が爆上がり(笑)」と喜びを爆発。和田監督は演出について「原作小説を読んだ時に私もすごく泣けた。この作品はちゃんとキャラクターを真正面から捉えて、あまり外しすぎない映像にして、原作小説の雰囲気を出せるように頑張りました」とこだわりを明かしました。

続いてそれぞれが演じたキャラクターの話題へ。
石橋さんは感情を表に出さない和希について、「七緒と出会っていくうちに、作品が進むにつれて表情が変わっていくところが魅力」と語り、「胸の内に秘めながら、それをちゃんと芝居に乗せるという繊細な表現を意識しました」と回顧しました。永瀬さんは七緒について、「和希との出会いや島で過ごす時間を通して変わっていくところが素敵」と語り「石橋さん演じる和希の呼吸や温度感に寄り添うことを意識しました」と明かしました。

一方、尾崎幹也役の土屋さんは、キャラクターの魅力について「全部ネタバレになるんですよ(笑)」と悩みつつ、自身との共通点として、昔から尾崎豊の大ファンであることを告白。原作にも尾崎豊が登場することや、幹也の苗字も“尾崎”であることから「そこが唯一、今言える僕のすべてです!(笑)」と笑いを誘いました。高津役の玉木さんは「ぶっきらぼうではあるけれど冷たく見えすぎないように、いい距離感で二人を見守るようなお芝居を心がけました」と振り返りました。

アフレコ現場について、まず石橋さん・永瀬さんとともに収録した土屋さんは「お二人とも役の雰囲気をまとっているんですよ。僕は結構元気なキャラクターなので、温度差は感じていました(笑)」と振り返ると、永瀬さんも「いい意味で学校っぽかったですよね。微妙な距離感で、お互い探りつつ収録に取り組んでいる感じが」とコメント。今回が初共演だった石橋さんと永瀬さんは、当初「最初、めっちゃ距離ありました」「本当に端と端でした(笑)」と明かすも、同い年ということもあり徐々に打ち解けていったそう。石橋さんは「作品が進むにつれて僕らの距離も縮んでいった。役に近しい感じでできたかなと思います」と和希と七緒の関係性とも重なる収録を振り返りました。

また、これまで一人でアフレコをすることが多かったという玉木さんは、石橋さん・永瀬さんとの収録について「第一声から、声を発すると同時にその世界が出来上がって、仕事をしているのを忘れるくらい。お二人の声に引っ張っていただいた」と絶賛。永瀬さんも「玉木さんが入られる前にテストをしていたのですが、実際玉木さんと改めて一緒に録ったら、こちらのお芝居も全然変わりました」と明かし、玉木さんも「みんなでやることによってちゃんとキャッチボールが生まれるんだなと。いい経験をさせてもらいました」と語りました。

そして話題は本作と深いつながりを持つ島根県・隠岐へ。
祖父母と父が隠岐出身で、自身も幼い頃から訪れている玉木さんは「幼い時と今とで新しいものがそんなに増えていなくて、変わらないことに落ち着きを覚える。いい意味で“足るを知る”ことができる場所」と特別な想いを語りました。先日初めて隠岐を訪れた石橋さんは、「空気がすごくおいしくて、自然が豊かすぎて。海も本当にキラキラしていて」と感動し、「これは永瀬さんに共有しなきゃと思って。動画を撮って送りました!」と告白。“神隠しの入り江”のモデルとなった場所についても「写真じゃ伝わらないくらい大きくて、ここ日本なのか?と思うくらい素敵な場所」と興奮気味に振り返りました。さらに満天の星空の話になると、玉木さんも幼い頃の思い出を振り返り「空に吸い込まれていくような感じ。本当にきれいだと思います」と懐かしみました。

続いて本作を彩る音楽の話題へ。
和田監督から「ラストシーンから繋がり、ピアノの音から入ってほしい」というオーダーを受け、主題歌「オリーブ」を書き下ろしたとたさん。自身が初めて触れた楽器もピアノだったことから、「もしかしたら和希もそうなんじゃないかなと思って。ひとつ道が切り開けたのがピアノでした」と制作秘話を披露。「自然の景色の中だからこそ感じられる音」を想像しながら制作するうちに、「少しずつ和希になっていくような、シンクロしていく感覚があった」と語りました。そんな「オリーブ」について永瀬さんは、「曲で泣くということを初めて経験したかもしれません。とたさんの歌声や歌詞、音楽がすべて祈りのように聞こえる。本当に大好きです」と絶賛しました。

イベント終盤には、タイトル『どこよりも遠い場所にいる君へ』にちなみ、「今、一番行ってみたい遠い場所」を発表。石橋さんは隠岐で満天の星空を見た経験から「月に行って、月から地球を見てみたい」、永瀬さんは「第五次元に行って、過去を見たい」とスケールの大きな回答を披露。土屋さんは「隠岐に行ってみたい」と答え、「石橋くんとは仲がいいのに、僕には隠岐の動画を送ってくれなかったので(笑)」と嫉妬をのぞかせると、石橋さんが「一緒に行きましょう!」と提案し、二人の仲睦まじいやり取りに会場も笑いに包まれました。

玉木さんは「マダガスカル島」、とたさんは「隠岐」と回答。実はとたさんは楽曲制作時に隠岐行きを計画していたものの、飛行機が欠航し、フェリーも大雪で運休となり断念したそう。「結局、地酒だけ飲んで帰りました(笑)。次こそはリベンジしたい」と話すと、石橋さんから「雨女どころじゃないじゃないですか!(笑)」とツッコミが入り会場を沸かせました。

まだまだトークが尽きない中、イベントも終了の時間に。
最後に作品を代表して石橋さんが「皆さん、ハンカチ持ってきました?ティッシュ持ってきました?」と呼びかけ、「それくらい涙なしでは観られないような感動の作品です。めちゃめちゃ最高な作品なので、最後まで楽しんで観ていただけたら嬉しいです」とメッセージ。会場は温かな拍手に包まれ大盛り上がりの中、完成披露イベントは幕を閉じました。

映画『どこよりも遠い場所にいる君へ』舞台挨拶付き完成披露上映
◆開催日時:9月16日(水)
◆会場:新宿ピカデリー
◆登壇者:石橋陽彩、永瀬アンナ(秋鹿七緒役)、土屋神葉(尾崎幹也役)、玉木宏(高津役)、とた(劇中歌・主題歌アーティスト)、和田純一監督
※敬称略

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