スタッフインタビュー|キャラクターデザイン 内田 孝行
第3回スタッフインタビューは、キャラクターデザインを務める内田 孝行さん!
もう一度”好きめが”を見直したくなるお話が盛りだくさんです。
Q.チャレンジが盛り込まれたシーンがあればお教えください。
A.三重さんの髪の描画はかなり意識して取り組みました。
フワッとした雰囲気を崩さないよう、且つ線量が落ちないようディティールにも気をつけつつ、
原作の髪の毛の質感を出せるように常に気をつけていました。
Q.作品の空気感が、学校生活を思い出す雰囲気を醸し出していますが、その空気感にこだわりはあるのでしょうか?
A.どれだけ人数が多くてもできるだけモブの生徒を止めで置かず、何かしらの芝居を入れる事でしょうか。
教室なので、何もせずじっとしている生徒というのはあまり居ないと思うので、やはりそこはリアルに捉え、
グループで動かしてみたりお喋りの芝居を入れたり、一人で居ても現代に合わせてスマホを持たせてみたりと、
メインキャラだけではなくモブの芝居もこだわりました。
Q.アニメを象徴する美麗な OP 映像には、込められた想いなどございますでしょうか?
A.2人の抑えきれない想いを曲のテンポに合わせて、
疾走感のある芝居付けや絵の雰囲気に出るよう描きました。
Q.とても瞳を大事にされたシーンが印象的ですが、どういったこだわりが込められているのでしょうか。
A.小村君や三重さんといったキャラクター目線のシーンが多いので、
視聴者様が見ていてもどかしかったり時にはドキドキしてしまうような描写を意識しました。
Q.とても髪を大事にされたシーンが印象的ですが、どういったこだわりが込められているのでしょうか。
A.女性特有の細やかな髪や柔らかな動きは男性から見てもとても魅力的なので、
画面を通じて伝えられるように意識して描きました。
自分を小村君に置き変えて想像してみたり、
きっと小村君にはこう見えているんじゃないだろうかと思いながら絵におこしていました。
Q.原作を大切に描きつつ、キャラクターのアクションなどにおいて新たに解釈を付与しているシーン(1話のドッヂボールのシーンなど)がございますが、
解釈を付与するにあたって大切にしたことや苦労したことなどはございますでしょうか?
A.アニメーションは動かすことによりキャラクターの性格や魅力がより引き出せるものだと思いますので、
ちょっとした描き手の遊び心も入れつつ、解釈の相違が無いように演出様と相談しながら取り組みました。
原作は何度も読み返しましたので、キャラクターの理解を深める事がやはり大切だと思います。
Q.劇中の三重さんの仕草や表情が、非常に可愛らしく感じました。魅力的に見せるにあたりこだわった点はございますでしょうか?
A.決して派手では無いのですが、一連の動きの中で一瞬ふと頭に残る様なちょっとした髪の動きや芝居を敢えて入れる事により、
そう見えればいいなと思い意識して描きました。
Q.第1話冒頭の小村君が教室へ向かうワンカットでのシーンの、こだわりについてお教えください。
A.画面が退屈にならない様に、モブである生徒達にもしっかりした芝居付けをしました。
映るのがたとえ一瞬だけだとしても、その芝居があるからこそ自然に見えたり雰囲気をより一層伝えられるものだと思っています。
Q.アニメづくりで大事にされていることはございますか?
A.アニメーションは集団作業です。
自分の作業だけで時間を食い潰してしまうと、後に控えている作業やスタッフに影響が出てしまいます。
クリエイターである以上こだわりは永遠のテーマになる部分でもありますが、やはり最優先すべきは締め切りの厳守であり、
自分だけではなく全工程を決まった期間で終わらせる事だと思います。
Q.原作「好きな子がめがねを忘れた」について感想をお教えください。
かつての自分の思春期を思い出させてくれるかのような小村君の妄想。
三重さんのちょっとドジで愛橋のあるキャラクター、その三重さんにどんどん引き込まれていく小村君。
周りの友人達も魅力的なキャラクターばかりで、いつのまにか2人を応援したくなる気持ちになりました。
Q.劇中に登場するキャラクターで、お気に入りのキャラクターはいらっしゃいますか?
染谷さんです。
軽いノリで茶化したり三重さんにやきもちを妬かせたりと、いいドラマの盛り上げ役な所がとても魅力的だと思います。
実際に学生時代によく居そうなタイプな気がして、想像もしやすく芝居が付けやすかったです。
内田 孝行さんありがとうございました!
みなさんもぜひスタッフのこだわりポイントに注目して、好きめがを何度もお楽しみください!