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2026.05.29
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【谷口監督解説!】知ると更に楽しめる!話題のキャラクター達の裏設定
◆オペラ座バレエ団 若手のホープ⠀マチルダ

子供のころ、バレエをみてアンヌにあこがれる。
なので、千鶴と同じ。
実家は工業化が進むパリで没落しかけているブルジョワ。
元々は習い事くらいの物だったのが本人の素質や努力、そして実家の経済的な問題などもありバレエダンサーを本格的に目指すことになる。
両親はうちは名家という意識でいるが、借金ばかりが膨れ上がっていき、財産も年々目減りして行っている。
本人のプライドは高いが、それは自分に残りそうなものはこれしかない、と言うところに起因しているのだろう。
そして、それは個人のプライドという狭い範囲ではなく、フランスのバレエの在り方にまで及んでいる。
人種差別意識がないかというと時代的にウソになるが、それによって失われる人材がいたら、そちらのほうがフランスのバレエにとっては損失という考えをする。
感情を表に出すのが下手。アンヌの次に下手。
◆オルガとアンヌの関係


ロシアでオルガが現役で踊っていた時、アンヌは没落しかけているフランスバレエを何とか維持しようと努力していました。日本に来たのも、地方まわりの1つであり、千鶴やフジコが見た踊りも、演目のすべてを踊ったわけではなく、ごく一部、という考えです。
とはいえ、それぞれフランスとロシアを代表するダンサーでしたから、互いの名を聞いたことは何度もあったでしょうし、大使館などでのパーティーではあったこともあるでしょう。当時はフランスとロシアが仲が良かった時期です(露仏同盟の時代)。
互いの文化交流があったとしてもおかしくないと思います。
その時は、オルガが社会的にも圧倒的に上です。アンヌからすると悔しい思いもしたでしょう。
オペラ座で再会したときは、逆にオルガは落ちぶれています。
アンヌからすると、そんなオルガは見たくなかったかもしれませんし、どう声をかけていいかもわからないのかもしれません。
ダンサーとしては、アンヌはオルガを、野蛮だけど魅力的とみていた可能性がありますし、オルガはアンヌを、洗練されているが軽薄、とみていた可能性があるでしょう。
◆フジコの隣人 ジャンヌ

もともとはミディネット(洋裁店の縫い子や販売員など)だった。
そこで彼氏を見つけてクルティザンヌ(いわゆる囲われ)的なポジションになりかけるが、フジコと出会う前に何らかの理由で彼氏が逃げ出す。
その時、ジャンヌの手元に思い出として残ったのは彼氏の飼い猫、グリブイユだけだった。⠀
今は表立っては事務員という事にしているが、実際はブラッスリー・ア・ファム(brasserie à femmes)という、女性給仕のビアホール的な店の店員として働いている。多くは飲酒を伴い、客と一緒に飲むことが期待されるケースもあるタイプの店。
アパルトマンの住人たちは何となく察している。フジコはパリの常識を知る前に知り合ったので、あまり気にしていない。
幸せになりたいという夢があり、そのためには男を捕まえないといけないと思っている。でも、捕まらないし、酒はやめられないしで、どこかダメな人間。
甘えさせてくれそうな人を見つける嗅覚が鋭い。フジコはその犠牲者(?)
◆棒術使いのアバッシュ(はぐれ者) カウフマン

フルネームはエンツォ・カウフマン。
母がイタリア系で、父がユダヤ系ドイツ人。
フランスに移民として流れてきたが保守的なユダヤ系の人たちの輪の中に入れず、はじき出される。
仕事を探しても、ドイツ系の姓(カウフマン)を持つだけで「スパイ」と疑われ、職を追われたりもした。
そのため、まともな職にありつけず、社会の底辺に転落していく。⠀
ジョルジュとアルベールは本人が仲間に誘ったわけではなく、なぜか付きまといついてくる存在。
慕われているのかもしれない。それはそれで悪くないと本人は思っている。
彼なりに人間関係を求めている部分があるのだろう。
サバットのラ・キャンという棒術が使えるため、用心棒や事件屋みたいなことをしてしのいでいる。
つまり、当時のアパッシュ。
しかし、そんな生活が明日につながるはずがないこともわかっている。
道場での棒術など、しょせん健康体操という意識を持っており、変なプライドや感情を出すのが苦手な部分が世渡りの邪魔をしているともいえる。
◆アルベール

アルベールは生粋のフランス人で実家は超名門。
生まれついての何も考えず動くタイプなので家を叩き出された。
彼もサバットを習っていたが不器用なところがあり、棒術は使えず、ボックス・フランセーズ的な動きをする。
カウフマンについていけば幸せになれると思っている。根拠はない。ジョルジュのことはよくわからない。
◆ジョルジュ

ジョルジュは移民にして元大道芸人。
大道芸のハンマーが頭にあたって、行動や言動が怪しくなってしまった。
カウフマンは自分をバカにしないのでついていっている。
アルベールとは話が合う兄弟分だと思っている。