どこよりも遠い場所にいる君へ To You in the Beyond
原作:阿部暁子「どこよりも遠い場所にいる君へ」(集英社オレンジ文庫) 監督:和田純一 脚本:桑村さや香 キャラクターデザイン・総作画監督:へちま 配給:松竹
10月9日(金)公開
イントロダクション
2025年に「カフネ」で第22回本屋大賞を受賞した、
今注目の作家・阿部暁子による
人気青春小説
「どこよりも遠い場所にいる君へ」(集英社オレンジ文庫刊)。
少年少女の揺れる想いと秘密が複雑に絡み合うストーリーで、
TikTokを中心に話題を呼んだ本作が映画化!
監督を務めるのは、
繊細な心情描写を得意とする『HIGH CARD』シリーズの和田純一。
脚本は、『ストロボ・エッジ』や『ジョゼと虎と魚たち』など、
瑞々しいラブストーリーを数多く描いてきた桑村さや香。
キャラクターデザイン・総作画監督は、
イラストレーターとしてゲームやライトノベルなどの分野でも活躍し、
今話題の『超かぐや姫!』も手掛けた、へちま。
さらに、
透き通るような歌声と等身大の歌詞で同世代から圧倒的な支持を集める、
シンガーソングライター・とたが、劇中歌を書き下ろす。
そして、国民的アニメを数多く手掛けてきた老舗アニメスタジオの
トムス・エンタテインメントがアニメーション制作を担当し、
ある秘密を抱える男子高校生・月ヶ瀬和希と、
浜辺で倒れていた謎の少女・七緒の出逢いから始まる感動の物語を、
優しく、美しく紡ぎ出していく。
「神隠しの入り江」「ある秘密」「マレビト」「1974年」――
すべてが一つに繋がった先で、届けられる想いとは

音楽

[劇中歌] とた
【COMMENT】
劇中歌「鳳仙花」を担当させていただきました。
この楽曲は和希達の住む采岐島の風景に想いを馳せて制作したものです。風の音、潮の香り、海の色を映した空の鮮やかさ、それを感じ取る和希の視点、その全てを曲に込めました。
制作をする中でどこよりも遠い場所にいるはずの和希が、私も同じ空気を吸ってるように感じて、不思議と吸い寄せられる作品だなと思いました。
劇中歌ということで、普段の歌物とは異なる制作の仕方をしています。
映像主導の音、音主導の映像、監督とのやり取りを何度も繰り返し、采岐島の風の匂いがする曲に仕上がったと思います。
私にとっても、初めて映画のスピーカーから自分の曲が流れるということで、想像するだけでわくわくしています。映画をご覧になる方には、是非「鳳仙花」にも注目してご覧いただけたらうれしいです。

【Profile】
2021年活動を開始。
一聴した際に歌詞世界観、オーガニックなバンドサウンドからデジタルなアンビエントまで、サウンドの幅を感じる事の出来る楽曲群。類稀なる比喩表現や言葉遊びをふんだんに盛り込んだ歌詞、耳にスッと馴染む透明感のある歌声が特徴的。DTMを活用した作詞曲に加え、自らサウンドアレンジの監修を行う等、次世代のベッドルームアーティストの潮流を組んだ制作スタイルから生まれる多彩な音楽表現は、Z世代以降のリスナーへの高い訴求力を秘めている。
代表曲「紡ぐ」のストリーミング再生は1億4,000万回を突破、Billboard Japan Heatseekers Songsでも5週連続1位を記録するなど各チャートを席巻、2023年に話題を集めた楽曲に送られるLINE MUSIC トレンドアワードを受賞した。2023年4月にはYouTubeの人気チャンネル「THE FIRST TAKE」に出演、8月にはSUMMER SONIC 2023への出演も果たした。
2024年はライブ活動も本格始動。ARABAKI ROCK FEST、VIVA LA ROCK、JAPAN JAM、JOIN ALIVEなど全国各地の大型フェスに出演。
2025年4月に「赤毛のアン」シリーズのアニメ化作品、TVアニメ『アン・シャーリー』のオープニング・テーマ「予感」をリリース。週間 USEN HIT J-POPランキングにTOP3入り、また、世界各国でも大きな反響を呼び、国内外で好調なロングランを記録。
2026年2月、3月に2ヶ月連続で3年ぶりのニューアルバム『Sebone』をリリースする。
原作
[原作] 阿部暁子
【COMMENT】
この物語を書いていたのは2017年の夏でした。「どこ君」と担当編集者に愛称をつけてもらった小説は、私にとっても少しだけ特別な作品です。
あれから9年がたち、「どこ君」をアニメ映画にしていただく機会を得ました。とても光栄であると同時に、ずっと前に巣立っていった人たちが「やあ元気?」と里帰りしてきてくれたような嬉しさを感じています。
原作小説と映画は、まったく同じではありません。ただ忠実にストーリーをなぞるものにはしないでもらえたことを、私は心から喜んでいます。
9年前の私では書けなかったこと、アニメだからこそできることを、美しい画と音と声で表現してもらえたことに感謝しています。
どうか、映画館で初めてこの作品に出逢う人にも、小説を愛して劇場まで足を運んでくださる人にも、映画『どこよりも遠い場所にいる君へ』を楽しんでいただけますように。

阿部先生の原作を読み終わった日、静かな寂しさと同時に、確かに存在する心地よいぬくもりを感じ、夜中ひとりベッドの上で涙しました。
登場人物たちはそれぞれに、癒えぬ孤独や痛みを抱えています。けれど、そんな中で誰かを強く想い、また誰かに想われる……。
距離を超え、時を超え、心が誰かに向かう瞬間に生まれる「切なさと温かさ」。
それを安易にテーマという言葉で括って良いのかは分かりませんが、それこそが私がフィルムに落とし込みたいと強く願っている、この作品の魅力です。
夏の浜辺の強い光、稲が香る水田の匂い、荒ぶる嵐の音、その中で揺れ動くキャラクターの感情。
原作が持つ輝きを、アニメーション表現を通して皆さんの心の一番深い場所へ届けられるよう、映画『どこきみ』鋭意制作中です!
魅力的なキャラクターたちが織りなす、ファンタジーながらも現実的でシビアな、そして希望に満ち溢れたこの物語がどうアニメ化されるのか、初めて原作を拝読したとき一読者としてとてもワクワクしました。
また、脚本家として携われるならこれ以上の喜びはないと思いました。
今いる場所から逃げ出したい、人生はつらく苦しく悲しいことばかりだ、自分の気持ちを誰にも理解してもらえない、この世界はどうしてこんなにも自分に優しくないのだろう、なんで自分はこんなにも弱いのだろう――そんなふうに感じている人、また、感じたことがあるすべての人に観てほしいです。
他人の優しさに救われたことがある人、大切な人のために一生懸命になったことがある人、きれいなものを見て涙を流したことがある人にも観てほしいです。そして、夕焼け空にかかる美しい虹のようなメッセージを受け取ってほしいです。
『どこよりも遠い場所にいる君へ』のキャラクターデザイン・総作画監督を務めさせていただきます。
お話があった時、すぐ原作を読ませていただいたのですが、刺さりすぎて前のめりでぜひ参加させてください!とお返事したのを覚えています。
観て下さる方の心に残る作品になるように鋭意製作中です。ぜひ楽しみにお待ちください…!