2024.03.06
イベント
3月3日開催 第1話・2話先行上映&キャスト登壇イベントレポート公開
第1話・2話の上映後、主人公戦闘員D役・小林裕介、桜間日々輝役・梶田大嗣、錫切夢子役・矢野優美華、レッドキーパー役・中村悠一、そしてさとうけいいち監督が順番にスクリーン前へ登場し、イベントが開始されました。
始めに小林さんから「本当に何の変哲もないモブ戦闘員でございますが、彼なりのすごい信念を持って戦隊とこれから戦いを繰り広げていこうっていう、 なにくそ精神で頑張っていくキャラクターです。これから皆さん彼を応援していただければ嬉しいなと思います」と、演じた戦闘員Dについて熱く語るところからイベントは始まりました。
梶田さんは、イベントの会場となった劇場でよく映画鑑賞をされていたそうで、舞台挨拶で登壇することに対し、すごく光栄ですと嬉しそうな様子を見せながら、「僕が演じる桜間日々輝くんは、とても明るくて情熱的で、ちょっと 熱すぎる部分はあるんですけど、非常にまっすぐな、そんな男の子です。ただ、それだけではなくて、大戦隊に所属している彼は、内に強い意志を秘めているので、ぜひこれからまたアニメをご覧になっていただいて、その活躍ぶりにも期待していただけると嬉しいです。」と語りました。
矢野さんはとても緊張しつつ、「夢子、ミステリアスすぎて分からなかったですよね。」と苦笑いしながらも、「しばらくそれが続きますが、ちょっとずつ、夢子が何を考えているのか明かされていくと思います!」と演じたキャラについて笑顔で伝えました。
続いて、主人公・戦闘員Dの敵である、ヒーローなのに実は残酷な面を持つ、竜神戦隊ドラゴンキーパーのレッドキーパー役・中村さんは「ドラゴンキーパーというヒーローたちの中のリーダーで、見ていただいた通り、裏表のない素晴らしい男性だと思います。表しかないです!以上です!」と言い切ると会場からはドッと笑いが起こりました。
最後に、さとう監督からは始まりのあいさつにも関わらず「もう僕は締めの言葉を言いそうになってますけどね。」とお茶目な発言も飛び出し、笑いを誘いながら、穏やかな雰囲気で舞台挨拶は進みました。
続いて、本作にキャスティングされた時の気持ちと完成したアニメ第1話・2話をご覧になっての感想の話題になると、
小林さんは「オーディションをする為に設定資料をいただいたのですが、戦闘員Dとしての顔の彼と、人間の姿をしている青年Dの2バージョンの絵があり、これはどっちをメインに考えればいいんだろうっていうのは気になっていました。 ちゃんと演じ分けをしたいと思ったので、結構メリハリを意識して挑んでいました。その上で、オーディションの時に監督から色々なバージョンを見てみたいから、ああいう風にしてみて、こういう風にしてみてと、4パターンぐらいはやったと思うんです。なので受かったと聞いた時に、どのバージョンで受かったのかが全然わからなかったので、もう最初のアフレコに行くまで、どれでやればいいんだろうっていうモヤモヤを抱えていました。もちろん受かったことは率直に嬉しかったですけどね」とコメント、さとう監督から「いっぱいリクエストしてごめんね」という切り返しがあり、会場では笑いがおきました。
オーディションで何パターンもやって、本番はこのパターンでやってという指摘はあったのかという質問に対し「なかった……」と言いそうな小林さんに、さとう監督が目くばせをし、「ありましたね!はい!2番目にやったやつでお願いってね」とボケる姿もみられ 、現場の雰囲気の良さが垣間見える場面も。
また、第1話・2話を観た感想として、小林さんは「さとう監督はブース内まで入って指示してくれて、すごい熱量を持ってディレクションされていたのがとても印象に残っています。改めて出来上がったアニメを観ると監督の個性が存分に出ていて、本当に1話1話が映画並みのクオリティだなと感じました。特に個人的には音楽がすごく好きで、主人公が戦闘員なので、ヴィラン味のあるちょっと不穏な音楽がふんだんに使われているのが僕としてはとっても好みでした。」と作品のクオリティや音楽について語りました。
梶田さんはキャスティング決定の報告を受けた瞬間について、「たまらなく嬉しかったのは覚えています。ただ、オーディション当日、僕は元々違う役で受けていたので、監督がブースにいらっしゃって、こっちの原稿を読んでみてくれない?って言われたのが、桜間日々輝くんだったんです。合格発表いただいた時は嬉しく、何より驚きました。大概オーディションって“どこどこから来ました。梶田大嗣です。よろしくお願いします“というのを録るのに、それも録らなかったのでもう完全に落ちたと思ってたんですよ。 蓋を開けてみたら、日々輝役で決まりました!って言われて、 おお。みたいな感じになったのはすごく覚えてます。」と話しました。
1話2話を見た感想については、「実は1話のダビング作業時に映像を見せてもらったんですが、その段階でとても綺麗で丁寧で、かっこよかったんです。だから、これが完成したら一体どうなるんだろう?!ってワクワクしてました。その期待をはるかに上回っていて感動しました。僕もあわよくば皆さんと一緒にこの大きいスクリーンで見たかったなって思います」と集まったお客さんがうらやましいと語りました。
矢野さんはキャスティングが決まった瞬間について、「裕介さんや梶田くんとは違い、5分ぐらいでオーディションが終わりまして、もうそれこそ1回テストでちょっと思ったことやってみてって言われたくらいでした。 ディレクションをいただく内容も、ここは池袋の地下っぽいところですとか、距離感はこのぐらいですっていう、キャラじゃないことをディレクションいただいて、演じてみて……‶はい、ありがとう”ってだけさとう監督に言われたので、あ、 落ちたなと。思ってたのと違ったんだなって思ってしょんぼりしながら帰ったんですけど、決まったとの連絡に逆に何が起きてるのかわからなかったです。そんな状況のまま1話に入ったと言っても過言ではないです!」と矢野さんも、落ちたと思っていた中での合格パターンであったことに、会場からも笑いが起きました。
第1話2話については、「私も梶田さんと一緒に1話のダビング作業を見学させていただいたんですけど、もうその時から2人で、裕介さんと中村さんがかっこいい!!!と言いすぎて、スタッフさんに少し静かに……と言われるぐらい興奮してました!お2人とも全くジャンルは違うんですけど、めちゃめちゃかっこよくて。」と熱量のある回答が。
最後に、中村さんは「昨今、 特にコロナ禍に入ってからスタジオでオーディションを行うのが減っていたので、久々に楽しくやらせていただきました。スタジオの中で オーディションやると、監督やスタッフさんがどういう考えでこのキャラクターを持っていきたいかっていうお話を直接伺えるんで、イイですよね」とふり返りました。
「テープオーディションって言って、事前にこちらで録音をし、送って聞いていただくっていう形だと、演者側が思ったこのキャラクター像でしかないので。監督が完成形として思ってる言葉ってのを伝えていただけるのはすごく楽しかったので、この作品に参加できたら面白そうだなと思っていたところ、演じさせていただけることになったので、非常に光栄でした。」と語りました。
第1話、2話を観た感想については「画も演出も音のつけ方が、監督がやっぱり自分で音響監督もやってるだけあって……似てますよね?」と、さとう監督が携わった過去の作品名が連想される内容を盛り込み、会場がわきました。
次に登壇者それぞれの「第1話、2話のお気に入りのシーン」を発表することに。
小林さんは「2話で登場する、レッドキーパーに倒される戦闘員Fのシーン」。
「戦闘員たちがいかにして次の日曜決戦を乗り越えるか考える中で、戦いはエンタメじゃねえんだ。俺たちはあくまで世界征服をやりたいんだ。っていう理念を持ってるDにFだけはちゃんと寄り添ってくれて、中立の立場に立っていたはずの彼が最後にちゃんと戦って負けたぞっていうシーンは戦闘員Dにとって大事な転機になったんじゃないかなっていう意味で、 とてもお気に入り」と語りました。
梶田さんは「1話で主人公の戦闘員Dくんがドラゴンキーパーに立ち向かっていくシーンと、それをバッサリと切り捨てるレッドキーパーのシーン」をあげ、「通常であれば怪人側っていうのは敵ですけど、今回主人公はモブの怪人で、 倒すべき相手が正義のヒーローであるっていうのがくっきり描かれてるので、見ていてすごく迫力のあるシーンになっているから好きです」とのこと。
矢野さんは「2話のレッド駐屯地に入る前の夢子の虹彩認証のシーン」。
アフレコの時、絵は完成されていない状態だったので、「このシーン、夢子の顔がとてもみょんってなってるけど、どういう絵になるんだろうなって思ってたんですが、出来たものをみたら、とってもぬるぬる動いとるやん!と思って」とアニメーションのすごさを語りました。
中村さんは、「もう皆さん真面目なシーンばっかりチョイスされてたんで、僕の番は飛ばした方がいいと思うんです」と言いつつ、「1話の虎怪人」と発表。「行動原理が虎の恨みを晴らすためっていうところが、アフレコの時は気にならなかったんですけど、 見たら何言ってんだこいつって思っちゃって憎めないんです。ただ、虎の恨みを晴らしに行くのはここじゃないんじゃないかな」と話し、「僕らどうしても収録時は真剣に演じるので、内容を真剣に捉えがちなんですけど、こう、ちょっと抜けてるシーンっていうのに完成してから気づくことがあるんです。ここ改めて見てね、“こいつ生かしとけばよかったな。”と思うお気に入りのキャラクターですね」と言うと会場には笑いがおこりました。
そして、さとう監督のお気に入りシーンはなんと「全部!」
さらに笑いにつつまれる会場でした。
最後に、ファンの皆様、そして作品をこれからご覧になる皆様に向けたメッセージとして
さとう監督からは、「この作品は、本当に多くのスタッフが、 彼ら(登壇者の皆さん)も含めて、キャストも含めて、全力でやっております。先ほど小林くんが音楽のことにも触れましたけど、 僕と長年一緒にやっている池頼広さんという劇伴作家が今回もやってくれてるんです。今日見てもらったあの映像はシンクロスコアって言って、 シーン全部に音楽を当て書きしてます。なので、ばっちり合ってるよねって。キャラクターの心情を音楽で引き出してくれるんです。ぜひオンエアを見てもらって、よりそこも意識してもらえるといいなと。実は音楽はハリウッドで録ってるんです。 僕はリモートで深夜3時ぐらいから翌日のお昼ぐらいまで拝見しましたけど、素晴らしいです。やっぱり映画と同じ取り組み方をさせていただいておりますから、そういったところもぜひぜひ皆さん堪能していただけたらなと思っております。」と音楽の制作裏話と共に、メッセージを贈りました。
中村さんは「各話ごとに発見がたくさんありまして、今回上映した1話、2話も初見で感じるものは、アクションがあってエンタメ的なものなのかなって思いがちなんですけど、テーマもしっかりあり、そのテーマに向かって全キャラクターがそれぞれ違う向き合い方をしているので、それぞれのキャラクターの心情も考えながら見ていただけると楽しめるかなと思っております。」と作品を色々な方向で観る楽しみ方も提案されました。
矢野さんは「この作品に携わらせていただいて、スタッフさんが本気でいいアニメにしたいと思って臨んでいらっしゃる姿をずっと近くで拝見していたので、本日上映した1話、2話もそうですが、その先も、我々も含めたスタッフの集大成を楽しみにしましょう。そして、ぜひ皆さんも宣伝隊員の1人として、SNSなどで感想など盛り上げてください」と語り、
続いて、梶田さんからは「本当に個性豊かなキャラクターたちがたくさん出てくるこの『戦隊大失格』なんですけど、それぞれがそれぞれの信念と正義感を持って行動しています。 僕自身、結構人に流されやすい部分があるんですけれど、この作品を読んでいて思ったのが、誰かのイメージに従うのではなく、自分の目で見て、触れて、その中で自分の中に芽生えたものを大切に、進むべき道を決めることって大事なんじゃないかなっていうのがすごく実感としてあったんです。 そういうものが、この『戦隊大失格』で伝わるんじゃないかと思います。ただ、それも説教っぽく描かれているわけではなくて、エンタメとして皆さんに楽しんでもらえるような作品になっていると思いますので、ぜひぜひ最終回まで一緒に駆け抜けていただけたら嬉しいなと思います。」と熱い思いを語りました。
そして、最後に小林さんから、「今、1話、2話を見ていただいて、スタッフさんしかり、キャストしかり、どのぐらいの熱量で取り組んでいるのかっていうのは、もう皆様に十分伝わっていると思います。 いよいよ放送されるということで、僕としては、やっぱり戦闘員Dのリベンジ物語であるっていうのを、1番最初の本読みの時に監督から言われて、それをずっと胸に抱いて、どうやって彼をのし上がらせてやろうっていうのを、お芝居の面でもすごく頑張って組み立ててきました。そして、まだはっきりとは言えないんですけれど、今後、 僕ととある人が二人三脚で演技をしていかなきゃいけない。そんな血のにじむような思いを、今後の3話以降のアニメではね、ちょっと汲み取っていただけたら、僕たちも役者冥利に尽きるなと思います。戦闘員Dののし上がり方をぜひ見守っていただければと思います。これからどうぞ応援をよろしくお願いいたします。」と締めくくりました。
<イベント概要> 【イベント名】第1話・2話先行上映&キャスト登壇イベント 【日程】 3月3日(日) 【場所】新宿ピカデリー 【イベント内容】TVアニメ 『戦隊大失格』1話/2話上映&キャスト登壇トーク 【登壇者】小林裕介、梶田大嗣、矢野優美華、中村悠一、さとうけいいち監督 |